車の所有には自賠責と任意の2種類の保険が関わってきます。
それぞれ更新時期があるのですが、車の売却によってどのような影響があるのでしょうか。
保険の更新時期はいつ?
自動車購入時に必ず入らなければいけないのが自賠責保険です。 自賠責保険の更新は車検とともに行いますから、およそ2年ごとでの更新となります。
そして自賠責の保障を補うように入るのが、任意保険です。 任意保険は1年ごとの更新になり、保険料は1年分まとめて支払うか分割してひと月ごとに支払う方法があります。
自賠責保険期間の途中で車を売却したら?
保険期間の途中で車を売却したら、掛け金の払い損のような気もします。
実は自賠責保険の場合、途中で車を売ったとしても保険料が戻ってくることはありません。 損した気分になるかもしれませんが、自賠責の保険期間が残っているということは次回の車検時期も先だということです。
車検がほとんど残っていない車より買い取り価格はアップする可能性が高いので、あまり気にしないようにしましょう。 ただし、売却ではなく廃車にする場合は、自賠責の保険料は日割りで戻ってきます。
任意保険をかけている途中で車を売却したら?
任意保険の場合は途中で解約することによって、月単位で掛け金が戻ってきます。
ただし、任意保険の場合は等級というものがあるので、むやみに解約するものではありません。 等級とは自動車保険において、ドライバーの信頼度を決めるシステムのことです。 新規契約では6等級から始まり、無事故のまま更新すればどんどん等級が上がって掛け金が安くなります。
自動車保険の種類によっても異なりますが、車を買い換えてもその前の等級をそのまま引き継げることが多いのです。 長年契約をし続けて等級が上がっているなら、そのまま引き継いだ方がお得になることもあります。
今までの保険を解約して新規で契約した方がいいのか、等級引き継ぎをした方がいいのかをしっかりシミュレーションした上で決めるようにしましょう。
車買い替えで任意保険を引き継ぐ場合の手続き
車を買い替えて任意保険をそのまま引き継ぐ場合には、車両入替という手続きが必要になります。
新しい車の購入契約が済んだら、即保険会社に連絡しましょう。
自動車保険は車種によっても掛け金が変わります。 保険会社からの指示があるかと思いますが、車検証をファックスすることが必要になるでしょう。
車の売却をしてから新しい車を購入するまでに期間が空いてしまうと、その分無駄な保険料も発生してしますし、等級が引き継げないこともあります。 買い替えの時期が1ヶ月以上空いてしまうなら、一旦、任意保険を解約をした方がいいでしょう。